建物を守る防水 防水工事

防水工事イメージ

マンションやオフィスビルなど傾斜がない「陸屋根」の建物は屋根が水平であるため雨が降ると水がたまりやすく、適切な防水処理を行いメンテナンスを続けなければ雨漏りや漏水を起こす危険性があります。更にこのような状態が悪化すれば建物内部で腐食が進み躯体にまで深刻なダメージを与えてしまいます。そのような事態に陥らないため表面に雨水を防ぐ“防水層”を作る工事が防水工事であり、種類は様々ですがRC造等の建物に施す建築防水は「アスファルト防水」、シートを貼り付ける「シート防水」、様々な形状に対応する「塗膜防水」などがあります。
耐用年数は地域や立地などの環境の違いによって変わってきますが、北海道のような凍害が発生する寒冷地では早めのケアが必要とされています。

主な防水の耐用年数

すけみつでは10年保障ですが、定期的にメンテナンスを行った場合、耐用年数は以下の様になります。
※工法によって耐用年数は異なります。

アスファルト防水

約13年

シート防水

約13年

ウレタン塗膜防水

約7年

※耐用年数は環境により前後する場合がございます。

アスファルト防水工事

最も歴史が古く、信頼性も高い防水がアスファルト防水です。中でもシート状のアスファルトルーフィング(厚いフェルト状の紙にアスファルトを含ませコーティングした防水シート)を貼り重ね、それらを溶かしたアスファルトで接着し、張り合わせることによって、防水被膜をつくる熱工法が一般的です。ルーフィングを貼り重ね、厚みのある防水皮膜を作りあげることで耐用年数が長く、耐久性・水密性・耐荷重性に優れています。ですが、接着剤として使用される溶融アスファルトからは強い臭気が発生するため、住宅密集地では敬遠されがちです。そのため現在は、環境への取り組みとして施工時に発生する煙・臭気を大幅に軽減したアスファルト、脱煙・脱臭装置付きのアスファルト溶融釜を使用したり、火を使用しない常温工法などで周辺環境に対応しております 。

アスファルト防水イメージ

アスファルト防水の主な仕上げ

仕上げは、防水層の上をコンクリートで保護する押さえコンクリート仕上げと、砂の付いたシートで仕上げる露出仕上げの2タイプがあります。

アスファルト防水の主な工法

アスファルト防水の工法は様々ありますが、弊社では主にトーチ工法を用いています。

トーチ工法

アスファルトルーフィングシートをトーチと呼ばれるバーナーであぶり、溶かしながら溶着させることで水密性の高い防水層を形成する工法です。熱工法と比べ臭気や火災・火傷の危険性は低く安全ですが、作業に熟練を要する面もあります。

メリット

高温の溶融アスファルトを使用しないため、熱工法と比べ臭気がなく火災や火傷の危険性は低い。水密性の高い防水層を形成できる。

デメリット

作業に熟練を要する面もあり、作業者によって仕上がりの精度にややバラつきが出る。

トーチ工法での防水工事

シート防水工事

シート防水は文字通り、下地に防水性のあるシートを張り付けるという工法です。
防水工事の中では比較的お手軽で工期も短く、耐久性も優れていますが、複雑な形状の建物や凹凸がある下地に対しては施工が難しいといったデメリットもあり、主に屋上での防水工事に採用されています。
シートの素材は主にゴムや塩化ビニル樹脂などがあり、張り付け方はシートを接着剤で貼り付ける接着法と、ビスや金属プレート等でシートを固定する機械的固定工法という2種類の工法に分かれています。
アスファルト防水の工法・常温工法(冷工法)と同様に火気を使用しないため、臭いや煙もなく、近隣に迷惑をかけず安全に施工する事が可能なので、住宅が密集した地帯や火を使えない場所での施工に適しています。
一方で歩行や外部損傷にはやや弱いため、定期的なメンテナンスが必要になります。

メリット

工期が短く耐久性も高い。火を使用しないため安全性が高く嫌な臭いやCO2が発生しない。

デメリット

複雑な形状の建物や下地に凹凸がある場合には施工が難しい。外部損傷にやや弱い。

塗膜防水工事

塗膜防水とはウレタンやアクリル、ポリエステルなどを原料とした液体を何重にも塗り重ねることで継ぎ目のない綺麗で密着性の高い防水層を形成できる工法です。アスファルトルーフィングやシートなどを貼り付ける他の防水と違い「塗る」防水なので複雑な形状でも簡単に施工でき、美観にも優れています。
また、割れづらく、改修も状態が良ければ、はがすことなく塗り直しで対処できます。

メリット

継ぎ目がなくシームレスで美しい防水層を作ることができ、どんな形にも対応が可能。

デメリット

アスファルト防水・シート防水と比べ耐用年数はやや低い。

塗膜防水工事

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