熊本のイ草農家の現状と品質向上への努力をご紹介します

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創業89

イ草農家さんの現状

イ草栽培

日本の伝統産業であるイ業、現状は厳しい状態でもあります。
イ草、畳の良さを再確認し、住環境に上手に取り入れていきたいものです。

熊本「い業」の歴史

熊本の「い業」の歴史は、500年以上前と言われています。
畳は、華道、茶道など日本古来の伝統文化と深く関連し、日本人の暮らしと密接にかかわってきました。
現在では、日本一の生産高を誇るまでに成長しています。

国内「い業」の現状

日本一の生産高を誇る熊本の「い業」ですが、、現在一般的に流通しているイ草の畳表は3/4が中国からの輸入に頼っています。生産地は、20年ほど前までは熊本以外に岡山・広島・高知・福岡でも多く生産されていましたが、現在では熊本が全国の95%を占めている状態です。

熊本「い業」の現状

熊本のイ草農家の件数は、現在では600軒程。イ草の栽培面積も20年前と比べると1/7と激減しているのが現状です。
元々イ草を栽培していた多くの畑もトマトなどの野菜畑に変わってしまっています。
生産者も高齢化が進み、55歳以上が65%を占めています。次世代の担い手が居ない現状を考えると10年後には生産者が半分近く減るのではないかと予想されています。
また、「平成28年熊本地震」の影響もありイ草農家の減少がさらに進むのではないかと懸念されます。

すけみつがおススメする「くまもとの畳表」

日本国内のイ草農家が減少し、中国産の畳表が多く輸入されている中で、それでもやはり国産の畳にこだわりたい。
弊社では、国産の畳表の良さを少しでも多くの方に知ってもらい、沢山の方に使ってもらいたいとの思いから熊本に赴き、上質なイ草を生産しているイ草農家さんから直接畳表を仕入れています。

すけみつおすすめ国産畳表と中国産畳表の違い

 

弊社が国産の畳表にこだわる理由は、安心・安全な住環境を提供したいという思いがあるからです。

国産畳表の製法

国産のイ草は、刈ったその日のうちにイ草独特の色や香り、光沢を出すために天然の土「染土(せんど)」を使用し泥染めを行います。

染土

※染土(せんど)には淡路島産や広島県産の良質な天然染土を使用しております。

染土で泥染めする事で、表面をコーティングし均一に乾燥させることが出来ます。またこの作業により茎表面の葉緑素の酸化を防ぐことが出来、青く新鮮な状態を長く保つことが出来るようになります。また、畳表独特の香りも、この泥染めを行うことによって生じます。

最近では中国の一部でも、日本の職人が指導に当たり、日本から染土を輸入して泥染めを実践している地域も増えてきているようですが、まだまだ一般的ではなく、表面に染料で着色している畳表も実際に出回っております。

イ草栽培においても、弊社がおススメするイ草農家さんの畳表は農薬の使用を必要最低限にまで減らし、残留農薬検査に合格した安心安全な製品となっております。

残留農薬検知無の畳表

 

和室は、フローリングなどと違いスリッパなどは履かずに直接座ったり寝転んだりできる良さがあるかと思います。
直接肌が地面と触れ合う場所だからこそ、安心・安全にこだわった畳を使用していただきたいのです。

年々減り続けているイ草農家の中ではたして何軒の方が残留農薬検査をして残留農薬検知無の畳表を出荷しているでしょうか?

弊社がおススメするイ草農家さんは、おそらく日本のイ草農家さんの中でもトップクラスの畳表を生産されていると思います。

>>2015年残留農薬検査結果
>>2014年残留農薬検査結果

 

すけみつで使用している国産表は、
田淵さんのイ草畑からできた、安心安全な畳表になっております。

>>「田淵さんのエコファーマー畳表」についてはこちらをご覧下さい。

畳表が手に入らなくなる?

い業は、それぞれの時代背景の中で岡山から、熊本・福岡・台湾・中国に分散移動しながら必要な畳表の枚数を確保してきた現状があります。しかし、熊本県八代市に次ぐイ草産地の中国(四川や寧波)では時代背景に伴う産地移動がままならない状態にあるようです。国内での担い手不足もあり、今後畳屋である弊社がお客様に良い畳を提供したくても、イ草を栽培し畳表を作ってくれる農家さんが足りなくなる可能性があるということです。

まずは、皆様に国産畳の良さを知っていただくこと、そして実際に使っていただくこと、弊社が出来ることは小さなことではありますが、それが日本の伝統産業である「い業」発展の一助になることを願って、今後も歩んでまいります。

畳の張替え 畳施工例 襖・障子

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畳の知識/畳の歴史

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