最近は新築での手摺設置率が浴室は約9割、トイレは約5割と大変高く、ユニバーサルデザインを進める社会においてあたりまえとなってきました。
高齢者の方に手を差し伸べる事も大切な事ですが、手摺を身近に設置しておくことでトイレや浴室を一人で使う事が出来るお年寄りは沢山います。自分の好きな時、
家族に気を使わせる事無く身の回りの事が出来る。こうした環境づくりが今の介護のあり方の1つと言えるのではないでしょうか。
トイレにつける手摺
日常生活の中で頻繁に利用するトイレ。体の向きを変える・座る・立ち上がる…と、意外と身体に負担がかかりやすい場所です。 その中で、トイレに手摺があるととても便利です。スペースや身体の状況に合わせて設置すると良いでしょう。
1.出入り口用手摺
出入り口付近はドアの開閉・出入りの際など、身体のバランスを崩す恐れのある場所です。縦手摺を設置すると身体を支える事ができ安心です。
2.移動用手摺
便器に座った時の対面に横手摺を設置すると、便器までの移動の際、トイレ内を安全に移動する事が出来ます。
尚、対面に付ける事によって、便器への立ち座りが楽になります。
3.立ち座りサポート・座位保持手摺
便座の左右にL型手摺を設置すると便座への立ち座り動作が楽になります。また、便座に座っている時の座位姿勢を安定させる事も出来ます。尚、紙巻器と手摺を一体化した商品も御座います。
浴室につける手摺
つまずきやすい出入り口の段差、水に濡れた洗い場の移動、片足立ちになる浴槽の脇など、浴室内での動作は身体が不安定になりがちです。
安全に入浴する為にも、浴室内の手摺は数ヶ所に付けると安心して入浴が出来るでしょう。使う方の身体の状況に合わせて設置しましょう。
1.出入り口用手摺
出入り口付近はドアの開閉・出入りの際など、身体のバランスを崩す恐れのある場所です。縦手摺を設置すると身体を支える事ができ安心です。
2.浴槽出入り口用手摺
浴槽をまたいで出入りする際、身体のバランスを崩しやすく不安定な状態となりますが、浴槽の縁の真上に縦手摺を設置すると、身体を支えれるので安心して出入りする事ができます。
3.浴槽内立ち座り用手摺
浴槽の壁側にL型手摺を設置すると浴槽内での立ち座りが楽になります。また、横手摺は入浴姿勢を安定させる事が出来るので、安心して入浴が出来ます。
4.洗い場立ち座り用手摺
洗い場に縦手摺を設置すると立ち座りが楽になります。
洗面所につける手摺
手や顔を洗う、入浴前に衣服を着脱するなど洗面・脱衣室では腰をかがめる状態が多いのが特徴です。 加齢とともに足腰が弱くなってくると、これらの動作がつらくなるだけではなく、転倒の危険性も伴います。手摺を備える事で、快適に安心して行動できます。
1.つたい歩き用手摺
洗面器や浴室へ移動の際に横手摺が設置してあると便利です。
2.つかまり立ち用手摺
つたい歩き用手摺と同様、横手摺を設置してあると立って衣服を着脱する事が可能になります。