このページでは、実際に居抜きリフォームをされた松原鍼灸整骨院さんの場合を例に、整骨院の居抜きリフォームについて詳しくご説明いたします。
整骨院開業をお考えの方、是非ご覧ください。
まずは整骨院開業の際のテナント選びのポイントからご紹介します。
整骨院開業の際のテナント選びのポイント
整骨院を開業する際に最低限必要な設備が開業予定のテナントにそろっているかどうかなどをチェックします。
1)冷暖房設備のチェック箇所
そのテナントに、冷暖房機器はついていますか? 冷暖房機器が設置されている位置は問題ありませんか?
北海道の場合は冬の暖房は必須です。
お客様が長時間滞在する業務形態なので、開放式ストーブはNGです。FFストーブかFFの排気トップが付いているストーブが良いでしょう。
夏は冷房も不可欠になってまいりました。ルームエアコンが付いているだけでもお得です。
2)給排水の位置
整骨院で必要な給排水と言えば、テナントであれば、トイレ・簡易キッチンなどは基本として必要でしょうが、その他に洗濯機も必要ではないでしょうか。}
他にも増設するとなると、既存の水廻りの近くに増設するのが施工費用を抑えるポイントです。理想の位置に給排水があるかどうかまた増設しやすいかどうかなどがポイントとなります。
3)風除室の有無
整骨院に限らずですが、路面店などの場合、入り口ドアを開けてすぐに店内という間取りですと、入り口ドアの開け閉めで騒音・雨風雪などが店内に直接入ってくる可能性があります。
風除室が無い場合でも、一枚壁を作るなどの工夫が可能な間取りの物件を選ぶのが良いでしょう。
4)床下の断熱状態
床下・階下が駐車場等ですと、床冷えが起こりやすいです。
整骨院はスリッパや素足で歩く機会が多いので、床下からの冷気を遮断できるような作りになっている物件が良いでしょう。
居抜きリフォーム 松原鍼灸整骨院様の場合
松原鍼灸整骨院様の場合は絶対必要な設備として「冷房」「暖房」そして「足湯用のSK(多目的)シンク(給水・排水)」がありました。
松原様がお選びになったテナントは以前美容室だったこともあり、SKシンク(多目的シンク)を設置したい場所に給水・給湯・排水もきていましたので給水管・排水管の延長だけでよかったので新規で給水管・排水管をひくより費用を抑えることができました。エアコン2台や灯油FFストーブも再使用可能な状態でそのまま残っておりました。
もともとあった設備を活かすことでテナント改装にかかる費用を抑えることができました。
理想的な居抜き物件としては同業種であること(整骨院から整骨院へなど)が上げられますが、冷暖房や給水・排水の面から考えると松原鍼灸整骨院様のように美容院から整骨院へというのもオススメではないかと思います。
物件が決まりましたら間取りをプランニングいたします!
プランを作成するに当たり、以下のような情報を頂くことになります。
より満足のいく改装となるよう、あらかじめご準備ください。
プラン作成に当たり必要な情報
施術ベッドの台数と寸法はどのようになっていますか?
平面プランを作成する際に必要になります。また、医療用カーテンの長さに関係します。
何人のスタッフで営業される予定ですか?
スタッフ様が複数人いらっしゃる場合には、スタッフルームを設計する必要がございます。
特殊な電気器具の使用は予定されていますか?
特殊な電気器具の中には200Vの電源が必要になったり特殊な差込口のコンセントも必要になったりすることがございます。
電気容量にも関係することがあります。
さて、実際にどのように改修されたか、まつばら鍼灸整骨院様の例をご覧ください
足湯スペースの改修
多目的シンクを使用する足湯スペースも、もともと美容院の洗髪スペースを利用したので施工費用を抑えることが出来ました。
施工前のテナントの様子。点滅箇所が足湯スペースになる予定の場所です。
もともと美容室の洗髪スペースでした。
足湯スペース施工中の様子です。
完成した足湯スペースです。
給排水の位置を変えずに施工できました。
冷暖房はそのまま使用
もともと設置されていたエアコンを再使用しています。
もともと空きテナントに設置されていたエアコンをそのまま使用することで新規に購入するよりもお安くなります。
エアコン・暖房器具などはクリーニングを行っています。それでも新規購入よりはずっと費用を抑えられますね。
既存設備の劣化状態にご注意を!
こちらの物件は、給湯ボイラーがボイラー本体の中で水漏れを起こしておりました。
もともと設置されている設備に関しては、このようなことが多々あります。テナントの契約形式によっては、設備が故障している場合修理・交換は入居者自身で行わなければならない場合もあります。
設備が付いているテナントを選んでも、壊れていて再稼動できない場合は撤去や廃棄に費用がかかってしまう場合もあります。
事前に設備が問題なく使えるかどうか、また契約内容がどのようになっているか確認することをオススメします。