フローリングについて

フローリングイメージ

フローリングは、日本の住宅リフォームで最も良く用いられる床材のひとつです。
木の持つ独特の雰囲気と風合いは美しく、安らげる空間を演出してくれますよね。

単純にフローリングといっても無垢材・複合材・マンション用・戸建て住宅用・床暖房対応・ペット配慮品などさまざまな種類があります。
特にマンションでフローリングリフォームをお考えの場合、遮音性能規定などの問題もあります。
ここでは住宅の中で身体に触れることの最も多い床の中からフローリングにスポットを当てご案内します。

一戸建て住宅用フローリングとマンション用フローリングについて

住まいの種類によって選べるフローリングは異なります。
戸建て住宅の場合は「根太工法」「捨て貼り工法」などの工法でフローリングを貼ります。それに対して鉄筋コンクリートのマンションは「直貼り工法」「二重床工法」などの工法で貼ります。
各メーカーからマンション用フローリング・一般住宅向けフローリングなどの種類に分け紹介されていますので、よくご確認ください。
また、マンションの場合は遮音性能規定によりフローリングにすること自体出来ない場合もありますので事前に確認が必要です。
フローリングへのリフォームが出来る場合も遮音等級の規定がある場合がほとんどです。良く耳にする「L-45」などという言葉が等級にあたります。
以下に等級と、性能の詳細について記載します。

遮音等級の目安
遮音等級 人の走り回り・跳び跳ね イスの移動音・落下音など 生活実感・プライバシー
L-30 通常ではまず聞こえない 聞こえない 上階の気配を感じない
L-35 ほとんど聞こえない 通常ではまず聞こえない 上階の気配を感じることがある
L-40 遠くからかすかに聞こえる感じ ほとんど聞こえない 上階で物音がかすかにする程度、気配は感じるが気にならない
L-45 聞こえるがあまり意識しない 小さく聞こえる 上階の生活が多少意識される程度。大きな動きは分かる
L-50 小さく聞こえる 聞こえる 上階の生活が意識される。歩行などが分かる
L-55 聞こえる 発生音が気になる 上階の生活行為がある程度分かる。スリッパ歩行音が聞こえる
L-60 よく聞こえる 発生音がかなり気になる 上階の生活行為が分かる。 スリッパ歩行音がよく聞こえる

フローリングの種類

複合(複層)フローリングイメージ

●複合(複層)フローリング

合板の表面に薄く削った天然木の単板を貼った床材です。
複合フローリングは色味や機能(傷への強さや遮音性など)、価格のバリエーションが豊かで、施工もラクという特長があります。

無垢材(単層)フローリング イメージ

●無垢材(単層)フローリング

無垢材(単層)フローリングとは、天然木をそのまま加工した床材です。
一般的に複合フローリングに比べて高価ですが、傷が出来てもそれが味わいとなり 木の質感をたっぷりと楽しめます。

重ね貼り用フローリングイメージ

●重ね貼り用フローリング

リフォームをお考えで、旧フローリングから新フローリングに貼り替える場合、旧フローリングの上に重ねて床材を貼ることが出来ます。
専用のフローリングを重ねて貼る事で費用も工期も縮小できるというメリットがあります。

床暖房用フローリングイメージ

●床暖房用フローリング

床暖房用フローリングは、床材の中や下地に温水パイプが通ったり電気発熱体が組み込まれているフローリングです。

ペット配慮フローリングイメージ

●ペット配慮フローリング

ペットにとって滑りやすく硬いフローリングは足腰に負担がかかりよくないものです。
各メーカーで、ペットにも優しい(滑りにくい・水に強い・お手入れが楽など)フローリングが開発されています。
ペットとの暮らしをお考えなら、ペット配慮品をご検討ください。

日常のお手入れ

日常のお手入れは、雑巾やモップで乾拭きすることでOK。
よごれがひどい場合は、ごみやほこりを取り除いた後、固く絞った雑巾で汚れをふき取ってください。
濡れ雑巾を頻繁に使用するとフローリング表面にひび割れが出来ることがあります。ご注意ください。

※床暖房用のフローリングのお手入れは フローリングの表面が冷えている時に行います。

ワックスの塗り方

1)窓を開け、風通しをよくします

※室温が低い時(5度以下)や床面が冷たい時、湿度が高い時は、ワックスがけは避けてください。
※ワックスがけの前後に科学雑巾などは使用しないでください。

2)表面のゴミやホコリを取り除きます

日ごろのお手入れで化学雑巾などをお使いの場合は、必ず住宅用洗剤で汚れを落し、油分がをふき取ってください。
※洗剤が溝などに溜まらないよう注意してください。
※ワックス剥離剤は絶対に使用しないでください。

3)水拭きをします

固く絞った雑巾でフローリング表面の住宅用洗剤を完全にふき取ります。
(洗剤拭した雑巾とは別の雑巾を使用してください)
※洗剤はすぐにふき取ってください。
※溝などに洗剤が残らないようしっかりふき取ってください。

4)完全に乾かします

水拭後は、完全に乾かしてください。
※乾燥が不十分だとワックスがキレイにのらない場合があります。

5)ワックスを塗ります

ワックスに書かれている説明書通りにワックスを塗ります。
※ワックスはキレイな雑巾に含ませて雫が落ちない程度に絞ります。
※木目に沿ってムラなく塗ってください。
(全体を塗る前に部屋の隅でテスト塗りをしてキレイに塗布できているか確認してください)

6)完全に乾かします

ワックスが完全に乾くまで歩かないでください。
※乾燥が不十分ですと、密着不良になりワックスがキレイにのらない場合があります。


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