水漏れ・防水工事

水漏れ・防水工事完了

水漏れという緊急事態で、防水工事と排水溝洗浄をさせて頂きました。

DATA
住宅の種類
建築構造
築年数
施工地 札幌市豊平区
施工日数 約1週間
施工年 2014年
施工内容 屋上防水
施工費用 約180万円

施工前の現場の様子

屋内水漏れが発生していて、早急に対応が必要状況でした。
屋上の排水口は枯葉などがつまり水が流れにくい状態です。

施工前の排水口

雨が降った後、現場の状況を確認したときには、排水が詰まりオーバーフローの状態でした。

詰まってしまった排水口
オーバーフロー状態

建物の老朽化が進んで既存のFRP防水層も破れ、建物内部に水が浸入し建物防水層の表面にも目地からの躯体の隆起が確認できました。

FRPの剥がれ躯体の隆起

施主様からの要望

「防水工事をして原状回復してほしい。」との要望でした。

施工の様子

工事の前に排水口のつまりを解消するため排水管の中を高圧洗浄しました。
排水口のつまりを解消してから防水工事を始めます。

施工前の写真にもあるようにコンクリートの目地部分が隆起しておりました。
目地というのは、コンクリートどうしをつなぎ合わせた部分のことを言います。

まずは、この隆起した部分を削り取ります。

隆起した部分を数っている様子

隆起した目地部分がすべて削り取られました。
次に伸縮性のある目地材を充填していきます。

目地剥がし完了

目地材を充填するとともに脱気塔を設置しました。
伸縮性のあるこの目地材でコンクリート同士をつなぎあわせることで、コンクリートの膨張にある程度対応できるようになります。

下の写真は、目地材充填・脱気塔設置と共に1度目の防水処理を床に施した後の状態です。
そしてこの脱気塔、なぜ設置されているかというと…

目地材充填・脱気塔設置

実は、目地材を充填した部分は下の図にあるように、あえて中に空洞を作っています。

目地材充填・脱気塔設置

十分に防水工事を行うのですが、すでにコンクリート内にたまってしまっている湿気を抜くことはできません。
経年劣化と共にまた、新たに雨水が浸透する可能性もあります。
ですので、あえて空洞を作りその中に水分の多い空気を通し、脱気塔までつなげてあげて、ゆっくりと蒸発させるような仕組みをとっています。

本当にゆっくりとではありますが、湿気を抜くためには無くてはならないのがこの脱気塔なのです。

次に1層目の防水工事を行います。
下の写真で職人の足の下に敷かれているのが防水材です。
ガスバーナーの熱で溶着していきます。

防水材溶着

その後、2層目の防水材を施工します。
2層目は表面に砂が付いている防水材です。

2層目の防水材

砂付の防水層を施工している様子は動画でもご覧いただけます。

2層目の防水層施工後の様子です。

2層目の防水層施工後

最後に、光を反射し熱をため込まないようにするため、銀色の塗装を施して完成です。

施工後の様子

それでは、屋上防水工事完了後の様子をご覧ください。

銀色に塗装した後の屋上の様子

銀色に塗装された屋上の様子です。
施工前と比較すると防水処理されたことは一目瞭然です。

設備の様子

設備は、防水処理された防水層の上に設置しました。

施工後 ペントハウス横

ペントハウス横もきれいに仕上がっています。

ペントハウスの屋根部分

こちらは、ペントハウスの屋根部分です。

ペントハウス屋根から見下ろし撮影

ペントハウスの屋根から、下を見下ろして撮影しました。

防水処理済みのドア付近

こちらはペントハウスのドアです。
立ち上がりまでしっかり防水処理が施されています。

防水処理済みの脱気塔

脱気塔周りもしっかり防水処理されています。

綺麗になった排水口

排水口もきれいになりました!

担当:舩水 健史、長沼 利真

ついつい見逃しがちになってしまう屋上ですが、内部に漏水してしまうと大きな被害を引き起こしてしまいます。もし、一度漏水が始まると建物に水が走ってしまう為、躯体自体も大きく痛めてしまいます。 
日頃から、排水口(ドレーン)周り等は飛散物(枯葉など)の定期清掃・点検を行い、 定期的なメンテナンス(塗装)をする事で防水層も長持ちします。

担当 舩水健史
営業担当 長沼利真