漏水事故などが起きないよう、年に一度は点検しましょう!
北海道で多く見られる屋根のひとつにスノーダクト方式と言うのがあります。
この屋根はM字型をしており、M字部分に溜まった雪がヒーターや生活排熱で暖められスノーダクトにゆっくり流れ込むように設計された屋根のことです。
通常は溝の部分を覆い隠すようスノコや専用カバーを設置し枯葉などのごみからダクトを守り雪どけ水がゆっくり流れ込むよう配慮しますが、中にはそのようなカバーがまったくついていない屋根もあります。
カバーが付いていない、もしくは付いていたカバーが外れたり壊れたりした場合、ごみが溜まって水が流れなくなり最悪の場合漏水することもあります。
スノーダクト屋根 漏水の原因
上でも書きましたが、漏水の原因には以下のようなものが考えられます
1.ダクト部分にカバーがなくゴミが溜りパイプを塞いでしまった
2.スノーダクトカバーが壊れ、スノーダクトをふさいでしまった
3.何かの原因でパイプに水が溜りそれが凍結してパイプが破裂した
このような原因で漏水事故が起こります。
定期的に屋根に登りチェックすることで問題回避できる場合が多くあります。 漏水事故の多くは、スノーダクトの許容量以上の大雨が降った後や、雪が溶ける春に起こりやすいものです。
ですので、夏の終わりや雪が降る前の天気の良い日に屋根の点検をすることをオススメします。
屋根点検の注意点
定期的に屋根を点検する必要があるのが、このスノーダクト方式の屋根ですが、点検する時の注意点をご案内します。
1.ダクト部分にカバーが付いているか。
屋根中央の溝がスノコや専用カバーで覆われているかどうかを確認します。 溝がおおわれていない場合は、溝部分に沢山の堆積物があるはずです。漏水事故が起こる前に掃除をしカバーで覆います。
2.カバーが壊れていないか。
木製のスノコの場合劣化が進むと壊れてダクトをふさいでしまいます。せっかくスノコが敷いてあってもこれではまったく意味を持たないどころか、漏水事故の原因ともなりかねません。
3.溝の中に枯葉や泥などのごみが溜まっていないか。
すのこや専用カバーで覆われていたとしても、溝の中にごみがあればしっかり掃除してください。ゴミがたまると漏水事故の原因となります。
4.屋根本体とダクト(溝)との接合部に隙間が無いか。
コーキングが劣化するとそこから水漏れをする場合があります。