中古住宅のキッチンをウッドテイストにアレンジ。木製家具のように、ナチュラルなキッチンが完成★
~生活感を隠した 木製家具のようなキッチンへリフォーム~
住宅の種類 | 戸建 |
---|---|
建築構造 | – |
築年数 | – |
施工地 | 札幌市北区 |
施工日数 | 4日 |
施工年 | 2020年 |
施工内容 | キッチン交換、キッチン移設含む間取り変更、壁開口、カウンター造作、収納棚工事、電気工事、内装仕上げ工事(壁木板張り/床張替/クロス貼替/ブラインド取付) |
施工費用 | 約130万円 |
家族構成 | – |
間取り | – |
古びたキッチン空間から、ナチュラルなダイニングキッチンへとリフォームを行った事例です。
Natural Kitchen
大掛かりな工事を最小限に抑えるため、もとの間取りを生かしつつ便利なキッチンに仕上げることを意識しました。デザインはお客様の希望にお応えして、木板をふんだんに使用。キッチンに木板を張ることで生活感をなくし、ナチュラルな空間を演出しました。完成に至るまでの経緯をご紹介いたします。
お施主様からの要望
●子供が2人いるので、料理をしながらでも周囲に目を配れるようなキッチンにしたい。
●木を使った感じのデザインにしてほしい。
とのご要望でした。
施工前の様子
こちらが施工前の様子です。キッチンが壁側に向いています。
このままの位置では、料理をしているときにお子さんの様子がわかりませんね。
間取り図
こちらは今回紹介するダイニングキッチンの簡易平面図です。リフォーム前とリフォーム後の間取りを比較してみると、躯体となる部分の構造はほとんどそのままです。大掛かりな工事をしなくとも、使いやすくオシャレなキッチンになるよう計画しました。
施工のポイント
1. 周りを見渡せるキッチンづくり
キッチンは料理をしながら周りに目配りできる環境を整えるため対面仕様にし、ダイニングとキッチンのスペースを分けるようにしました。
▼こちらの写真はキッチン側から見た様子です。お施主様は人造大理石がご希望でしたのでトクラスをお勧め致しました。ショールームへ赴きトクラスキッチンBbフラットタイプSに決まりました。キッチンパネルもこの時に決めています。(写真右側:黒色の壁)
逆側からの写真がこちらです。
右の壁を部分的に開放しました。そうすることでキッチンからリビングの様子が見えるので、お子さんの様子を把握できますし、声もよく聞こえますね。
2. ナチュラルキッチンづくり
木を基調とした空間の中に、ブルー系のアクセントクロスを大胆に貼りました。このクロスは黒板クロスといって、チョークで自由に描くことができます。伝言板にしてもOK。お子さんの落書きもOK。また、日常だけでなく特別な日にも活用できます。例としては、お誕生日などの家庭内イベントや、友人を集めてホームパーティーを行う際。オシャレに描いて飾り付けると華やかになりますし、写真も映えること間違いなしです。多様な場面で活躍してくれそうですね!そして一番印象的なのは、腰壁から対面キッチンにかけての木板。これはキッチンを注文する段階で、既製品のパネルカバーを除いて発注し、現地で腰壁と同じ木板を張りつけました。既製品の上から木板を張ることもできますが、カウンタートップよりも厚みが出てしまうことを防ぐため、あえてこのような形で注文し、綺麗な面に仕上げています。
▼キッチン断面図(横から見た図)
こうすることでキッチンも家具のように見えます。生活感を無くしたい方にオススメの施工法です★
<もしも既製品のままだったら??>
左写真が既製品のままであった場合のイメージ写真です。右写真が実際の写真。
★今回のナチュラルキッチンづくりは周りと馴染ませることもポイントです★種類によってはウッド調デザインのキッチンもありますが、腰壁と同じ木板を張ることでキッチンが空間に溶け込み、木材インテリアのように見せることができます。
3. もとの構造を生かしつつ、便利なキッチンづくり
下の図面をご覧いただくと、壁の形を変更していることが分かります。冷蔵庫を置くことでキッチン側の通路が狭くなってしまうことを懸念して、食品庫側へ壁を凹ませ、キッチン側に十分な広さの通路を確保しました。これで奥行きのある大きな冷蔵庫を置いても、通路の妨げとなる事はありません。
▼写真左側の奥側へ凹んだ壁が冷蔵庫を置くスペースです。
写真中央の奥側に食品庫があります。中は下写真のような収納棚が横に列をなしている形でした。リフォーム後は壁の形を変更したことによって少々狭くなっていますが、収納の扉(引き戸)を撤去し、棚は可動棚へ変更しています。
<ムービー紹介> ~構造を生かしたまま理想のキッチンへ~
リビングとの間仕切り壁を部分開口し、壁に添わせるようにカウンター机を設置しました。さまざまな工夫が詰まっていますので、下記項目の★1~★3の順に従い、動画にてご紹介いたします。併せてご覧くださいませ!
★1【カウンター設置】
右側のカウンターは新しく取り付けました。この高さは、カウンター下にゴミ箱を置けるようにしています。赤で示している部分は取り外しが可能で、物が増えて収納が足りなくなってしまった場合を想定し、食器棚などの収納家具を置けるようにしています。
★2【壁開口】
右側の壁は構造上の問題で解体できない壁でしたので、部分開口を施しました。この開口は、カウンターの上に電子レンジなどの家電製品を置いても、リビング側からは見えない高さにしています。料理をしながらリビングが見えるのも魅力的です。
★3-A、★3-B、★3-C【コンセント差込口設置】
電気コンセントの差込口はカウンター高さに配置。
リビング側から見た写真がこちらです。開口部の位置が高めなので、キッチン台(手元)の様子が見えないようになっています。リビングがスッキリして見えますし、来客時にキッチンまわりが隠れているのは嬉しいですよね。
リフォーム後の全体像
長沼がコーディネートしたナチュラルなダイニングキッチン。リフォーム前の写真とともにリフォームの全貌をご覧ください。
ウッド調の空間にキッチンがナチュラルに溶け込んでいます。 腰壁・床・天井の木材は既存に色あいを合わせ、どんな家具にも相性が良く、飽きのこない色をチョイス。とても温かみのある雰囲気ですね。
ブラインドも木の色に合わせて新しく取り付けました。
天井の木材は格子状に配置しました。お施主様はどのような雰囲気に仕上がるのかイメージができないご様子でしたので、ある程度の位置を決めたうえで現場で仮止めを行いました。(仮止め=本格的に木材を打ち込む前に仮で付けること)仮止めした天井をお施主様ご自身の目で確認することで、ご希望通りのデザインに仕上がりました。格子状なのでオシャレ度もアップしていますね!
天井中央のシーリングライトは、DAIKO商品です。品番 DCL-40993左写真は昼光色で白く光っていますが、橙色の電球色へ変えることができます。
▼電球色にした写真がこちらです。
より温かな印象になりました。このような色味のライトの方が落ち着くという方は多いのではないでしょうか。お料理中は白いライトで手元まではっきりと照らし、お食事の時は橙色のライトでゆったりと至福のひと時を…そんな風に使い分けるのもアリですね。
この度、新居となる中古住宅の様々な場所を工事させていただきましたが、ダイニングキッチンを抜粋してご紹介いたしました。お施主様には全体の出来上がりをご満足いただけて大変嬉しく思います。どうもありがとうございました。今回、私の隠れこだわりポイントは格子天井です! 木材を天井全体に張ると、場合によって空間に圧迫感が生じますが、格子状に配置することでそれを回避しつつ、木を部屋全体で感じられる空間に仕上げました。 お施主様には現場へお越し頂き、木材の位置を確認しながら作業を進めたことで大変ご満足いただきました。このように、実際に目で確認して頂きながら工事をすることもできますので、まずは何でもご相談ください!
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