すけみつ本社応接室を2Fの事務所から同ビル1Fに移動。デザイン・施工管理ともに、すけみつのデザイナーが担当しました。
空間に奥行きと広がりをもたせ、多様な素材で贅沢感をプラス。自社ブランドの質・イメージアップに貢献しています。
住宅の種類 | すけみつ本社 |
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建築構造 | – |
築年数 | – |
施工地 | 札幌市白石区 |
施工日数 | 約30日間 |
施工年 | 2020年 |
施工内容 | |
施工費用 | 約520万円 |
家族構成 | – |
間取り | – |
施工プラン
すけみつの事務所は本社2Fにあります。もともと応接室も2Fにありましたが、社員増員に伴い2F全フロアを従業員のスペースにするため、1Fの車庫を解体し応接室へとリフォームすることになりました。
こちらが応接室の改修平面図です。
エントランス正面に廊下があり、右側手前から「A・B・C」の順で3部屋に分けています。
イメージパース制作
実際はこのようにスケッチ(左図)でデザイン計画を行い、3Dモデリング(右図)を制作。完成イメージを社内で共有していました。
すけみつに来社するお客様の多くはリフォームのお打合せでいらっしゃいます。すけみつが施工するリフォームに期待して頂けるような空間にするため、多種多様の素材を活かしつつ統一感があり、親近感を抱くようなデザインを意識してプランニングしました。
施工プランのポイント
多種多様の内装材を活用
▼見本となる空間を意識
リフォームの打ち合わせに役立てることを想定し、多種多様な素材を活用しました。無難な素材はなるべく採用せず、黒板クロスや板張り天井などの流行も取り入れています。ちょっとしたショールームのようなイメージです。
遠近感で空間を広く見せる①
▼ルーバーの連続性と間接照明
廊下の天井板を部分的に外し、細長いスケルトン天井にします。そこへ被せるようにルーバーを設置。エントランス正面からつきあたりまで連続して取付けています。
間接照明で光のラインを引き、空間の奥行きを強調。スケルトン天井へ光が行き届くことで開放感を出しています。
遠近感で空間を広く見せる②
▼目地と木目のライン
廊下の壁は目地を入れたデザインにしました。目地の横ラインは細長い空間に遠近感を出し、奥行きが広がります。床材の木目も同じ役割です。
エントランスの延長線上に続く廊下は、お客様が最初に目にする場所ですので空間の見せ方にこだわりました。
シーンに合わせて自在に分割
▼各室の間仕切りはパーテーション
応接室は「A・B・C」の3部屋ありますが、すべてパーテーションで仕切りました。パーテーションをたたむことで、部屋をつなぐことができますので、シーンに合わせて活用できるようになっています。
施工後の様子
エントランスからご覧ください。
ラインが活き、遠近感が出ています。
素材は木や人工芝を採用し、親しみある雰囲気です。
エントランスの顔である「SUKEMITSU」の文字は、壁を切ったような傾斜の上に設置。
傾斜は壁による圧迫感を軽減し、スッキリとした印象になります。
文字は一つ一つを独立させました。照明の灯りが文字に陰影をつけ、存在を際立たせています。
こちらは応接室です。
パーテーションが開いている状態は、このように広く使用できます。
蛍光灯は連続して並んでおり、床は木目を採用。天井は板張りしています。
廊下と同様、奥行きの広さを感じられるようにしています。
壁紙はチョークで描くことができる黒板クロスを採用。
その時々で描くものを変えられるので、活用方法がいくつも見つかりそうです。
窓は3つあり、ブラインドも3種類それぞれ設置しています。
応接室を仕切ると、「A・B・C」3室できます。
ゆとりあるスペースなので4~6人ほどの入室が可能です。
イステーブル・棚などのインテリアは以前のものを再利用しています。
この3室のドアサインもデザインしました。
▼サイン案▼
親しみやすいイメージで制作しました。
ABCの文字を主張しつつ、応接室全体の雰囲気に馴染ませています。
工事完了後、現在は来客ボードや消毒液を設置してお迎えしています。
お客様方に「素敵なところですね」などのお声を頂くこともあり、自社ブランドの質・イメージアップに貢献していることを実感しています。
普段は応接室ですが、社内行事や休憩所としても活躍しています。
ご来店いただけるお客様に期待感を抱いて頂けるような内装デザインを心掛けました。
安価な材料を採用してコストダウンに努めながらも、遊び心を取り入れたインテリアデザインです。
間接照明も使用し、灯りによる濃淡や奥行きを出し、空間の演出をしました。
これは裏話ですが、エントランスの傾斜の壁は計画になく、私が工事中に思いつき職人さんにお願いして形になりました。我ながら良いアイディアでした。