住宅の種類 | マンション |
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建築構造 | RC工法 |
築年数 | 築28年 |
施工地 | 札幌市 |
施工日数 | -日間 |
施工年 | 2022年 |
施工内容 | 内装リフォーム |
施工費用 | 約700万円 |
LIXILメンバーズコンテストは、全国で約14,000社(2022年12月時点)の工務店様、リフォーム店様が、お客様にとっての“いい住まい、いい暮らし”をいかに実現するかを競う、住宅施工例コンテストです。
こちらの事例は、LIXILメンバーズコンテスト2022 リフォーム部門において「敢闘賞」を受賞致しました!
お施主様との出会い
弊社のお客様からのご紹介でした。
お施主様からのご要望
中古マンションを購入しリフォームしたい。
おしゃれな空間の提案をしてほしい。
また水周りの収納の少なさや狭さが気になるとのことでした。
上写真:施工前のマンションの様子
プランニングの工夫
既存は洗面室が狭く洗濯機を置くと通路が狭くなるレイアウトでした。且つ一人で使うのにも精一杯な空間でした。そこで洗面室を拡張し新たな収納スペースも確保する為に、キッチンを移動するご提案をしました。洋室とリビングを一体化し、ダイニング空間を別に確保したことでキッチンにゆとりができました。
上画像:3DCGプラン【リビング】
リビングの広さに関わる要素として、リビングドアの位置を廊下側へ下げるご希望がありました。それにはドアの横の壁にあるインターホンの移設の可否がネックとなりました。結果としては移設はできませんでしたが、それを個性として活かすデザイン性のあるニッチを設ける為に柱型として造作しました。柱型の中央にインターホンを設置することが不可能でしたので、インターホンの上下にニッチをアシンメトリーに配置しました。LDKにキューブを散りばめたようなデザインになっています。
上画像:施工前のインターホンまわりと3DCGプラン【リビング】
施工前後の平面図
Before
3LDKのマンション。UT・トイレ空間の狭さ、リビング収納の使い勝手の悪さが気になりました。洋室Cの収納量も不十分でした。
After
キッチンは対面に変更しリビングと一体感を出しました。リビングの袖壁も撤去し広々としたリビングダイニングに。キッチンとUTの間にパントリーを設け収納力UP。全室にクローゼットのある作りにしました。
施工前後の様子
施工前後のマンションの様子をご覧ください。
リビング
下の写真は、施工前のリビングの様子です。
施工前も素敵なリビングでしたが、作り付けの棚や使い方に悩む収納など、改善できそうな箇所がいくつかありました。
下の写真は、リビング(キッチン側)です。キッチンは調理中でもリビングの家族とコミュニケーションが取れる対面キッチンに変更しました。
インターホンの移動ができなかった為、中途半端に残った壁は柱型として作り替えデザイン性を持たせています。
キッチン側 グレーのクロスとニッチのある柱型・造作ルーバーは、リビングのアクセントになっています。
キッチンの対面は、既存の袖壁と収納を撤去し石目調のクロスを貼りました。ゆとりあるリビングになりました。
下の写真は、実際に家具が配置された後に撮影したリビングです。
キッチン
施工前、赤と黒の特徴的な色合いがお客様のお好みではありませんでした。
また、背面の壁は開口していますが、閉塞感を感じるキッチンでした。
施工後、モノトーンで統一したキッチン。
壁付けだったキッチンの位置を変更しカウンターキッチンに。
リビングとの一体感が生まれ開放的な空間になりました。
キッチンからUTに続く動線。
パイプシャフトの横についていた建具位置を変更した事で、通路幅を広げることが可能となりました。
収納力もアップし使いやすい空間に生まれ変わっています。
UT
施工前のキッチンからUTへ繋がる扉。
隣にパイプシャフトがある配置だった為、通路の有効寸法は600mmもありませんでした。
前のオーナーさんは開口部にはみ出して洗濯機を置いていたようです。
施工後、洗濯機が通路に出ない配置にすることができました。
新たにタオルや着替えなどを収納できる可動棚と、洗濯機上の収納を設けました。
洗濯物干しも新しく付け替えています。
洗面化粧台
洗面化粧台も交換しました。
LIXILエルシィを採用。
引出しタイプを選定しミラーキャビネットになった事で、以前より収納力がアップしています。
ユニットバス
お風呂も交換しました。
LIXILリノビオVを採用。
奥様のご要望により、浴室に収納棚を設置していません。代わりにタオルハンガーを上下2段に設置しました。
シャンプーなどは棚に置かず、フックでつるして使用するとのことでした。お掃除もしやすく清潔な環境を保てますね。
最後に、施工後の写真をご覧ください!
古い作りのマンションにうまく手を加えてもらい、使いやすい間取りになりました。
特に、キッチンとUT、パントリーの作業導線がよく使いやすいです。
インターフォンが設置されている壁が構造上撤去できないとのことでしたが、逆にそれを活かして柱型にしてもらった部分が気に入っています。
ルーバーもかっこいいなぁと眺めています。
柱型があるのに、リフォーム前より広くなったように感じられるのがうれしいです。
どういう作りにするのか打合せで聞いていましたが、入居してみて想像していたよりも快適で、よかったです。
今回は物件を購入して入居前に行うリフォーム工事でしたので、お客様も住み心地が分からないためこちらから間取りの気になる点の改善を提案させていただきました。
デザインも含めておまかせ頂いた部分が多く、3DCGを作成してイメージの共有をしながら打ち合わせを重ねました。
インターフォンの壁を柱型にしたのは、弱点をなんとか改良して家のチャームポイントみたいにできたらと検討したものです。出来上がりを気に入っていただけたのは本当にうれしいです。
奥様がSNSで見つけたアイディアで、お風呂の吊るす収納がとても良さそうでした。手の届くところに掃除用具がある為、汚れを見つけたらさっと掃除するようになったそうです。リフォームによって、暮らしが良くなったり、よい習慣が生まれたことは素敵だなと思いました。