結露対策として窓ガラスの交換と窓台の補修をした事例です。
施工前の現場の様子
既存ペアガラスの間のガスが抜けて、ガラスとガラスの間も結露していました。
この状態だと断熱効果は激減してしまっているので、室内側も結露している状態です。
そのため木製の窓台は水を吸ってボロボロの状態でした。
お施主さまからのご要望
リビングの大きなFIX窓が結露して、窓台がべちゃべちゃになり腐ってきているのでなんとかしたい。とのことでした。
施工前のポイント
窓ガラス交換
左右の開き窓+FIX(固定式)窓の3枚から成る大きな窓でした。
窓全体を交換するのは大掛かりになるため、ガラスだけの交換をご提案。
左右の開き窓は特に結露がないとの事でしたので、今回は真ん中のFIXガラスだけ交換することにしました。
断熱性能重視なので、LOW-Eのペアガラス(複層ガラス)にしました。
1.8m×1.7mの大きなペアガラスなので、とても重く、大人四人がかりで運搬しました。
Low-E複層ガラスとは
Low-E複層ガラスとは、複層ガラス(複数枚の板ガラスを重ね、重ねたガラスの間に乾燥空気等の層を設けた構造の窓ガラス)のガラス面にLow-E膜と言われる薄い特殊金属膜をコーティングした物を言います。
~熱の伝わり方には、3種類あります。~
「伝導(鉄の棒の先を熱すると熱していない側も段々と熱くなる現象)」「対流(液体や気体が循環して熱が移動しながら伝わる現象)」「放射(太陽光(赤外線などの電磁波)等により暖かさが伝わる現象)」です。
Low-EとはLow Emissivityの略で日本語に訳すると「低放射」です。複層ガラスで、伝導と対流に対して効果を発揮し、それにLow-E膜をコーティングすることにより放射に対しても効果を発揮するようになります。
窓台補修工事
窓交換の後は窓台を補修しました。
窓台ごと交換だと、壁の補修・壁紙工事が必要になり費用がかさむので、既存の窓台の上から新しくベニヤを張り、その上からシートを張り、コーキングで納める方法にしました。
今のシートはプリント技術や加工技術が優れているので、見た目も良く傷や汚れに強いので、お勧めです。
窓とシートの取合い(接合の仕方)は、万が一にも水が入らないように、コーキングで納めました。
施工後の様子
工事後の様子を写真でご覧ください。
施工後窓全体です。
窓台もとてもきれいになりました。
腕のいい職人さん達が次々担当してくれました。
仕上がりも見事。綺麗に仕上げてくれました。
ペアガラス(2枚ガラス)は経年劣化により、ガラスとガラスの間のガスが無くなってしまうことがあります。そうなると断熱性能が落ちてしまい外の寒さが伝わりやすくなってしまいます。
ガラスの中で結露していたり、水濡れしたような跡があれば、交換のサインです。
窓交換と言っても、今回の事例のようにガラスだけ交換することが可能な場合もあります。
特に2階以上の場合、「室内側から」ガラス交換が可能であれば、足場が必要ないので費用を抑えて断熱性能をアップさせることが出来ます。
是非ご相談ください。(窓により出来ないこともあります)
室内側からのガラス交換に必須の内押縁(うちおしぶち)について
窓の交換というと窓枠から一式交換する事を想像する方が多いですが、場合によってはガラスのみ交換するという事が可能です。
今回の事例でも窓ガラスのみ交換させて頂きました。
その際、大切になってくるのはガラスを押えるための部材「押縁(おしぶち)」の存在です。
押縁が室内側にある場合(内押縁)、室内から交換できるので2階の窓であっても足場を組まずに交換出来ます。(窓により出来ないこともあります)