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創業89

田淵さんの畳表

熊本県八代市の地図すけみつで扱う国産畳表のほとんどは、田淵さんという熊本のイ草生産農家から直接仕入れています。

田淵さんは、環境に配慮したエコファーマー栽培を行い、日本にしかないイ草生産の技術を大切に守りながら、良質な畳表の製造に日々力を注いでいます。

さらに田淵さんはイ草の栽培に長年の経験と豊富な知識をもつことから、イ草の分野における「地域特産物マイスター」の称号を得ており、技術の伝承と開発の役割を担っています。
スタッフ田川と田淵さん

 

繊細な苗から大切に育てるイ草 

イ草畑イ草の生産は稲と同様に、まずは苗を育てることから始まります。 しかし、稲に比べイ草の苗は天候や水などの影響を受けやすく、上手に管理をしないと苗が全滅ということもあります。
昔はそんなとき農家の間で余った苗を分け合い助け合ってきました。ところが今は中国産におされイ草農家の数が激減し、苗が余るということが少なく分け合うこともできず、厳しい状況での生産を余儀なくされています。

11月~12月、複数名でこの水田に苗を植えます。ベテランの方で一人一日約150坪を植え付けます。足が20センチほどぬかるむ中、中腰の姿勢で植え続けています。

手作業によるイ草の株分け

イ草は、1番目に出た芽が大きくなり3番目の芽を育て、2番目に出た芽が4番目に出た芽を育てる・・・というように、2世代後の芽を育てながら成長します。

イ草の新芽水田に苗を植える際には、ひと塊になったイ草の苗を、分割する「株分け」をしますが、新たに出た新芽を傷付けないよう分割しないと、その後の成長に大きく影響を及ぼします。

機械でも植えることはできますが、株分けの際イ草の芽を傷付けてしまい、その後の発育・品質に差が出るため、田淵さんの畑では今でも人の手でひとつひとつ株分けし植えています。

機械で植えたイ草と人の手で植えたイ草には品質の差に大きなひらきが生じるのです。

 

環境にやさしい有機肥料で栽培

グリーンサプリ田淵さんの畑では安心安全なイ草を育てるために、食品残さにもみ殻や木くずなどの自然素材を加えて作られる有機100%の肥料「グリーンサプリ」を使用しています。

この有機肥料は野菜農家さんや花農家さんも使用している農水省・環境省認定の肥料です。

土壌が肥沃になるので、色艶がよく繊維の強度が高いイ草が出来るのだそうです。

 

イ草の刈り取り 

イ草刈り取りの様子6月下旬から7月中旬にイ草を刈り取ります。
早朝や夕方など、気温が上がらない時間帯に作業を行います。刈り取ったばかりのイ草

 
 

イ草の泥染め 

イ草泥染めの様子イ草の緑(葉緑素)を定着させ、より長く緑色を保つため刈り取ったその日に泥染めを行います。
また泥染めは、機械織の際滑りにくく効率よく作業するためにも役立ちます。
単に乾燥させたイ草は表面が薄い油でコーティングされており、イ草が滑って上手く織ることが出来ないのです。

 
泥染めの始まり

昔、大雨で琵琶湖が氾濫し大洪水になり、その時干していたイ草の殆どが泥水に浸りました。仕方なく泥に浸かったイ草を乾かして使ったところ青みが長続きすることに気付き、それ以降泥染めが行われるようになったということです・・・。

 
 

イ草の選別 

イ草の長さイ草の選別は長さを元に行います。
もっとも長いイ草を『一番草』と呼び、140cm以上のものになります。
短くなるにしたがって、『二番草(130cm以上)・三番草(120cm以上)・四番草(110cm以上)』となり、五番草だと、97cm以上くらいになります。

イ草は、穂先に行くほどに細く折れやすく、根元に行くほどに黄色くなっており、品質に大きく影響するため、畳表を張る際は、穂先と根元を切り落として使用します。

一番草はもっとも長いため、品質に大きく影響する穂先と根元をより多く切り落とすことが出来るため、イ草の高品質な部分を贅沢に使用することが出来ます。
その逆に、もっとも短い五番草は、切り落とせる部分が少なく、品質に大きく影響する穂先や根元が残ってしまい 色むらが顕著に出てしまいます。

日焼けした畳表日焼け後の畳表で見られる、黒ずみについて

通常、イ草は日に焼けると共に綺麗な黄金色へと変色していきますが、未成熟なイ草は黒ずんだ色に変色する場合があるため、日焼け後の色むらの大きな原因となります。
中国産の畳表が日焼けすると黒い色むらが出やすいのは、イ草の生産方法の未熟さや自然環境、選別・検品技術などの総合的な要因が起因しています。

 
 

イ草の検品 

検品の様子畳表を織る前にイ草一本一本を検品します。
「芯食い虫」というイ草の害虫がいて、イ草の根元の部分を食べることがあるからです。
食べられたイ草は全体が赤くなり、これを織り込んでしまうと畳表の見た目に悪い影響が出るため慎重に取り除きます。

 

検品の様子2 畳表はイ草に強いストレスを掛けながら織るため、傷があると織り込む過程で切れてしまい見た目に悪い影響が出ます。このため、刈取り・泥染め・乾燥などの過程で傷が付いたり折れてしまったイ草も写真のように手作業で分別し取り除いていきます。

 
 

畳表の機械織り 

織の工程畳表を織るためには、機械とはいえ細かな作業を伴います。左右のイ草を2本ずつ交互に織り込みます。

  1. 左から1本イ草を送り、糸をクロスさせる
  2. 左からもう1本イ草を送り、糸をクロスさせる
  3. 右から1本イ草を送り、糸をクロスさせる
  4. 右からもう1本イ草を送り、糸をクロスさせる

これを繰り返します。 イ草を送り出すときは針で一本一本引っ掛けてローラーに押し付け送り出していきます。

1畳分の畳を織るのに1時間以上の時間をかけ、丁寧に織っています。

織の工程を説明してくださる田淵さん
 

平成諸目織と普通の表の違い

畳表の織り方すけみつが田淵さんから仕入れている畳表の多くは平成諸目織りという織り方で織られています。
畳表の目の中に入っている、イ草を交差させるための糸の間隔を狭くすることで、目の山を低く抑え摩擦を減らし見た目、強度共に質を上げた織り方です。

イ草にかかる圧力が強く、丈夫で良質なイ草でしか織ることができません。このため、中級のイ草では糸の幅をやや広め、イ草が切れないよう弱めに織ります。

平成諸目の特徴

畳表の目の中にある糸の種類には綿の糸と麻の糸があり、丈夫な麻糸の畳表は目詰まり感・ボリューム感があるため見た目が良いのですが、畳床を反返えすことがあるため表替えには向きません。
しかし、平成諸目は柔らかい綿糸でも麻糸のような見栄えになるため、年数の経過した畳床でも高級感を得られます。
また、目の山の部分が平らな部分が多くなるので、その分抵抗が少なく毛羽立ちにくいという特徴もあります。

さらに、平成諸目織は目の間隔が極端に狭く、目の部分に相当な力が掛かるため中国産などの弱いイ草では絶対に織ることが出来ません。
国産表の証なのです。
以前、中国産のイ草を使って平成諸目で織ったところ、ブチブチと切れて1枚も織れなかったそうです。

 
 
平成諸目織の由来

現在、国産畳表の約8割が熊本県産となっていますが、 以前は広島県や岡山県などが主流でした。 岡山の畳表職人が減少するに伴い、その高い技術の継承も危ぶまれていました。 そんななか、熊本の田淵さん他数名の方が継承し守り伝えていく役割を担い、熊本の平成諸目として販売しています。

すけみつではこの貴重で確かな品質の平成諸目織をお客様にご提供いたしております。
>>平成諸目織の畳表はこちら

 

五八間の畳に本間用の畳表をつかいましょう!

畳のサイズは部屋の大きさに合わせ数通りあり、北海道の一般住宅は主に五八間サイズとなっています。
通常は、五八間サイズの畳には五八間サイズに合わせた大きさの畳表を使用しますが、田淵さんはあえて本間用の畳表の利用を提唱しています。

畳表の大きさ

イ草の端部をごらんください。上の写真ではわかりにくいですが、中央部分に比べ端部は下の写真のような色の違いがあり、また品質も劣ります。本間サイズを五八間サイズに合わせ端部を大胆に切り落とすことで、良質な部分だけを使うことができるのです。
本間サイズの住宅ではできない贅沢が、五八間サイズの住宅は可能なのです。
見栄えだけでなく、耐久性、年数が経過した時の美しさまで大きな差があります。
本間サイズの地域の方がうらやむ畳をもっと北海道に普及させませんか?

畳表の端の部分拡大

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グリーン農業を応援しています

すけみつでは、くまもとグリーン農業を応援しています。
くまもとグリーン農業とは、慣行農法にくらべて化学合成肥料や化学合成農薬を削減するなど環境にやさしい農業への取り組みのことを言います。
すけみつで取り扱っている国産の畳表(イ草)もこのグリーン農業・農法で生産されています。
畳は、肌に直接触れることの多い床に敷きこまれるものですので、健康や環境に配慮した農法を実践されている農家の方々から積極的に畳表を購入し、皆様に高品質で安心安全な畳をお届けしたいと考えております。

くまもとグリーン農業応援宣言

熊本県知事から、くまもとグリーン農業応援宣言書をいただきました!

 
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