雨風に毎日さらされる外壁。耐久性が高い素材を使用しているとは言え、コケや黒ずみ汚れがついていきます。外であるため人目に触れ場所によってはとても気になります。「外壁なんて自分でお掃除できるの」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。お掃除のポイントをまとめました。
外壁の種類
外壁と一口に言っても種類がいくつかありますが、最も広く使われているのはサイディングです。そのサイディングの種類ですが、窯業系、金属系、木質系、樹脂系などがあります。サイディングの他には塗壁・モルタル、タイル、ALCパネルなどが使用されています。
一般的に多く使用されているサイディングのお掃除についてみていきましょう!
通常の外壁のお掃除
用意するもの:ホース、水、中性洗剤、柔らかい布、ブラシ(場合により)
ホースの水で壁のホコリや泥など汚れを落とします。基本的に汚れは水で洗い流しますが、落ちない汚れは中性洗剤を10~20倍に薄めてたものを使います。そして洗剤はしっかり洗い流します。水で落ちない汚れは柔らかい布やブラシで軽く擦り洗いします。最後は自然乾燥となるので、砂ホコリの立つ日は避けます。
※お掃除の前にサイディングの仕様を確認することをオススメします。場合によりブラシなどで擦ると表面の塗膜が取れたり、キズがつくことも考えられます。
※クレンザーなど研磨剤入りの洗剤は使わない。
※強く擦り過ぎない。
※アルコール、シンナーなど有機溶剤は使わない。
※窓まわり、軒天付近はシーリング目地があるため直接水を当てない。シーリングがやせてひび割れ、建物に水が浸食する原因となります。
高圧洗浄機
外壁をホースでお掃除すると高い所まで届かなかったり凹凸までキレイにならなかったりと大変です。そこで便利なのが高圧洗浄機です。高圧洗浄機とは洗剤は使わず水を強力な圧力で噴射して汚れを吹き飛ばすクリーナーです。家庭用のものがホームセンターなどで販売されており、こちらを利用して洗車などもできる便利なものです。
使用場所:外回り(カーポート、ブロック塀、シャッター、床タイルなど)
※簡単にお掃除できて時間短縮になりますが、水飛びや騒音が気になったり使い方にコツもいるようです。目立たない場所で試してから噴射水の勢いを調節しコーキングを傷めないように行ってください。
外壁の汚れには…
まず、外壁汚れの詳細ですが、コケや藻、ほこり、かび、雨だれ、赤サビ、白サビ、変色、熱や紫外線による色あせがあげられます。外気にある汚染物質や排ガスに含まれる油汚れも含まれます。屋外で外気に常に触れており、耐久性が求められる厳しい環境と言えます。
特に汚れの付きやすい場所
外装の軒下、出窓下、バルコニー下、庇下、設備裏は特に汚れが付きやすくなっています。コーキングから油汚れが流れ出し外気のホコリと結びつき黒ずみになります。
汚れ~コケや藻
日陰の壁、基礎コンクリート部分などにコケがつくことがあります。コケは水分がある場所に発生し溜まった水分が汚れと結びつきコケになります。放置すると素材に影響を及ぼす可能性があるため取り除きましょう。
汚れ~カビ
雨水に含まれる成分やホコリの成分を栄養源に、様々な生物が繁殖したものがカビです。コケなどは光のみでも発生しますが、カビには栄養源となるものが必要です。
コケ・カビのお掃除
コケやカビなども水洗いで汚れを落とします。水洗いで落ちない場合は、薄めた中性洗剤で擦り洗いし、水洗いをして仕上げます。ただ洗剤でも落ちない場合、薬品を使用しお掃除します。
- 壁面のカビやコケにカビ取り剤をスプレーします。
- 10~15分ほど経ってから、やわらかいブラシかスポンジでカビをこすり落とします。
- 最後に洗車ブラシなどで水洗いをしてカビ取り剤を洗い流します。
メンテナンス・点検
外壁は普段のお掃除も重要ですが、長く持たせるためにはメンテナンスも大切です。1年に1度は点検をすることをオススメします。
点検する際にポイントをまとめました。当てはまる項目があれば補修が必要なことも考えられるので業者に相談ください。一般的に耐久は10年前後となっています。
サイディング(窯業系)
サイディング本体:欠け、反り、割れ
サイディング表面:チョーキング(褪色)、変色、サビ
シーリング:やせ、亀裂