壁に貼られているクロスですが、最も一般的に使用されているのはビニール素材のビニールクロスです。模様やプリントが施されバリエーションも多種多様です。お手入れのしやすい素材となっています。他には布クロスやなどがあります。
ビニールクロスの寿命は一説では10年程度とも言われますが、日ごろのお掃除でクロスを綺麗に保ちクロスを長持ちさせましょう。
通常のクロスのお掃除
用意するもの:はたき、掃除機、雑巾、洗剤
窓を開け換気して湿気を逃がします。
部屋の四隅や天井などは特にですが、はたきや掃除機でほこりを落とします。静電気などでほこりが落ちにくい場合もありますが壁に擦りつけないようしっかり落としましょう。天井など目に見えないホコリがたまっています。
ほこりというのは、ついたままにしておくと、埃やけをおこしたり、黄ばんできます。その黄ばみは次第にクロスにしみ込んで落ちにくい汚れに変化していきます。
洗剤をつけた雑巾で拭き取り、仕上げにから拭きします。
スイッチ回り、玄関の上がり口など手垢がつく所はアルカリ洗剤をスプレーして数分置き軽く雑巾で拭き取ります。または中性洗剤を付けた歯ブラシで、汚れをかき出すようにして落とします。クロスのプリントや模様に気をつけながらこすります。洗剤が残るとしみになるのでしっかり乾ぶきしきす。
黄ばんだクロスのお掃除
タバコのヤニやキッチンの煙などで白いクロスは黄ばんでいきます。見た目ではそれほど気が付かなくても黄ばみがある場合もあります。
アルカリ洗剤をスプレーして擦ります。
表面の凹凸に入り込んだ汚れを落とし泡立ちがなくなるまで何度か拭き取ります。壁紙の継ぎ目に注意し、水が入ってはがれないように拭き取ります。
飲食物や調味料などの水汚れがついた場合は、きれいな水にひたして固く絞った布などで、汚れを吸い取るように拭き取ってください。落ちにくいときは家庭用中性洗剤を使うと効果的です。
※タバコのヤニは、アルカリ性洗剤で拭き取ってください。
クレヨンや鉛筆、ボールペンの落書きのお掃除
お子様のクレヨンのいたずら書きが残っていたり、ボールペンのインクがついてしまったりということもよくありますよね。
鉛筆の汚れ | 消しゴムでやさしく消していきます。 |
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クレヨンの汚れ | まず消しゴムで消してみて、落ちない場合は中性洗剤を水ぶきします。または弱アルカリ洗剤とクリーム洗剤を混ぜたものを歯ブラシにつけて擦ります。 |
ボールペンの汚れ | カット棉にエタノールを染み込ませふきます。 濡らした研磨スポンジを使いクリームクレンザーで軽くこすります。最後にクレンザーをつけた歯ブラシでこすります。 ※ボールペンの汚れは非常に取れにくい汚れです。各メーカーから専用のクリーナーなども販売されています。 |
クロスのカビのお掃除
窓際など結露が起こりやすく、クロスに黒いカビがはえることがあります。
吸い取り口がブラシ状の掃除機で吸い取ります。
たわしで軽く擦り、水ふきし仕上げにから拭きします。
水分よごれのお掃除
すぐにきれいな水にひたして固く絞った布などを用意して、表面を軽くポンポンとたたくように汚れを拭き取ると軽減できます。
汚れがクロスに染み込んでしまうとシミになり取れなくなります。
クロスを長持ちさせるために
貼りたてのクロスは真っ白くとても綺麗ですね。この白く綺麗なクロスをいつまでも長持ちさせるためのポイントをまとめました。
家具を壁面に密着させないようにする
ストーブを壁に近づけすぎないようにする
日なたはカーテンなどで直射日光を遮るようにする
直接壁に粘着テープを張らないようにする
クレヨンやペンで落書きしないようにする
傷をつけない穴を開けないようにする
殺虫剤や化粧品がつかないようにする
ビニールクロス以外の壁素材・塗り壁のお掃除
壁紙の9割を占めるとも言われるビニールクロスですが、これ以外の壁紙、塗り壁もあります。布クロス、しっくい、綿・砂などのお掃除方法になります。
布クロスのお掃除
掃除機をかけてゴミを取り乾拭きします。濡れ雑巾のお掃除は水が染み込みますのでお勧めできません。落書きは「消しゴム」でごく軽くこすって落とします。
素材が分からない場合、目立たないところに水をつけて、はじくようならビニール製、じわっと染込むようであれば布製です。
しっくい壁のお掃除
濡れ雑巾のお掃除は水が染み込みますのでお勧めできません。消しゴムで軽くよごれをこすります。
砂・繊維壁のお掃除
濡れ雑巾のお掃除は水が染み込みますのでお勧めできません。ほこりをためないように、はたきをかけます。