今回はイ草栽培がどのような流れで行われているのか簡単にご説明させて頂きます。
種から栽培することも可能なイ草ですが、成長するまでに1年以上かかるのと、特性が大きく変異することがあるので同じ特性を持った良い個体を効率的に得るために株分けで増やします。
それぞれの株を茎がつながった7~8本に株分けして植えつけます。
熊本県では、畑苗・八月苗と2段階で1年かけて育成しています。
畑苗というのは畑で育成する苗のことですが、この段階では水分の少ない畑で育てます。
12月末~1月頃、畑に植え付けし、二次苗用として増殖させます。
8月中旬頃、水田に植え付け約3ヶ月間本田用の苗として育てます。
11月下旬~12月下旬に植え付け、十分に茎を増やし伸びたところで翌年の6月下旬~7月中旬頃収穫します。
イ草の収穫時期は、先端が飴色になって丸みを帯び複数の茎を握った時に茎の丸みを感じるようになったときと言われていますが、素人にはなかなか分からないもののようです。
収穫したイ草は、泥染めと言うイ草独特の作業を行い変色防止と香り・肌触りを良くします。染が終わったイ草は、乾燥させた後、5~6段階の長さに選別を行い品質のチェックをして畳表に製織します。
イ草の選別や織の様子を動画でご覧いただけます。
イ草を選別しています。
イ草を織っている最中です。
残留農薬検査クリア!
田淵さんの畳表は出荷する前に、検査機関㈱食環境衛生研究所による残留農薬検査が行われています。
検査は毎年1回、収穫したイ草の残留農薬一斉分析(260項目)が行っています。
厚生労働省の試験法の基準に準じた検査で、3年連続で260項目全て「ND」=「検出されず」と、記載された報告書が届いております。
すけみつで使用している国産表は、
田淵さんのイ草畑からできた、安心安全な畳表になっております。
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