今回は11月~12月のイ草畑の様子をご案内します。
熊本県八代市のイ草畑は、11月中旬~12月上旬にイ草の苗を本田に植え付けする作業を行います。
イ草の苗を植え付ける前に、本田を耕します。
1)稲の下部を切りながら浅耕起(せんこうき)し、元肥(もとごえ)を散布。
※耕起とは耕地の土を掘り起こして耕すことを言います。
※元肥とは植え付けの前に施す肥料のことです。
2)深耕起
3)土を小さく粉砕
上記の工程を経て植え付けの準備をを行います。
仕上がった本田に苗を植えていきます。
当社のスタッフも数年前、この植え付けの見学とお手伝いをさせて頂きました。
株分けした苗を手に持ち、苗を植えながら後ろ向きに進んでいきます。
あらかじめ植える場所に目印をつけ、足場の悪い田んぼの中を後ろ向きに進みながら植えていくのはとても大変でした。
熟練のお母さんたちは8名くらいで斜めにフォーメーションを組んで進んでいきます。
初心者の当社スタッフ2人も同時刻に作業を開始しましたが、熟練のお母さんたちのスピードに全く追いつきませんでした。
下の写真はその時の植え付けの様子を撮影したものです。
田んぼの土はとても柔らかく、水・空気が豊富に含まれていました。
植え付けは何日かに分けて行われ、11月中旬から12月上旬まで行われます。
上の写真は、田んぼの上を滑らせるソリに、イ草の苗を乗せている様子です。
上の写真は、植え付け作業がスムーズに進むよう、イ草の苗が入った袋を等間隔に並べている様子です。
植え付けが終わった田んぼの様子
植え付けが終わった田んぼに入水します。
この様な工程で植え付け作業は行われています。
私たち畳屋が納める畳は、イ草農家さんがこのように丹精込めて作るイ草・畳表があってこそ完成させられるものです。
私たち畳屋もイ草農家さんたちの努力に負けない、良質の畳を作って行けるよう、日々精進しなければ… と改めて思います。
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