古くなってきた畳を一新したいとのことで新畳を作らせていただきました。
築30年の家で、畳の張替えは何度かしたが、最後にしたのが10年程前とのことでした。
畳表もササクレ立ち、衣服に刺さるような状況でした。
また、畳の上をお客様と一緒に歩いてみると、所々に凹みがあり、一部の畳の角が沈んでいました。
また、別の部屋の襖も日に焼けて、元の襖の色が分からないような状態でした。。
「畳は、既存の畳と同じ、ワラで出来た床で新畳にして欲しい。」
「なるべく耐久性に優れ上質な畳表でお願いしたい。」
「襖も畳と同じく、既存の織物襖紙で引き手帯を付けて欲しい。」というご要望でした。
最近では珍しく、ワラ床での新畳のご注文をいただきました。
「畳はやっぱり、ほんのり柔らかいワラの床が良い。」とのお客様のご要望でした。
また、素敵な床の間のある和室なので、なるべく品質の良い畳表をお勧めいたしました。
お客様と相談した結果、弊社で在庫する畳表の中で、もっとも高品質な「エコファーマー畳表 特級品」をいれさせていただきました。
写真でも分かると思いますが、特級品の特徴は肉厚です。安価な商品と違い、イ草をぎゅうぎゅうに詰め込んで織られた畳表にしか出せない特徴です。
こちらの襖は、新鳥の子(景勝 No.70)にて貼替ました。
別のお部屋の襖も、最近では珍しく、引き手帯の貼替をご希望でした。
なるべく以前の雰囲気を崩さず貼替をして欲しいとのご要望でしたので、織物襖紙で貼替をし引き手に帯を重ねて貼る事にしました。
引き手の帯に使用した和紙は、マニラ麻とレーヨンを使った手漉き風の襖紙です。
プリントされた襖紙には出せない風合いが、特徴です。糸引きの襖紙の凹凸が、また、良い雰囲気を出していると思います。
キッチンから歩いてくる途中で、畳の香りに気付き「良い香りね」とおっしゃりながら和室に入ると、以前と違う踏み心地に、大変感激されておりました。
最後は「涙が出るほど嬉しいです」と、顔をほころばせながら何度も、ねぎらいの言葉をいただきました。
昔ながらの引き手帯の襖ですが、プリントの襖紙には出せない風合いに驚きでした。
何とかこの風合いをお伝えできないかと、写真をとりましたが、伝わりますでしょうか?
プリントでは出せない、漉き取りの和紙の力に、昔ながらの伝統の奥深さを再認識させられました。
単に襖をキレイに貼替するだけでなく、素材が持つ力を少しでも皆様にお伝えしたいと思いました。
是非、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
サンプルをお持ちして、お伺いいたします。
熊本県産の上質な畳はいかがですか?
国内で最大のい草生産地熊本の中でも、環境に配慮し、減農薬をこころがけたエコファーマーによる安心安全のい草を使用した畳表です。
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