畳縁の種類にこだわって、娘さんのための可愛らしい和室が出来上がりました。

 

施工前の様子

8畳間の和室で、30年経った畳は入口を中心に毛羽立ちが目立っておりました。
施工前の畳縁は紺色のシンプルなデザインで、どちらかというと男性的な印象を与える和室でした。

→畳の交換時期について詳しくはこちらもご覧くさい。

 

押入の襖も、引き手周りが擦れているため貼替をお勧めしました。珍しいタイプの襖で縁（ふち）がなく、引き手も埋め込まれたタイプでした。

 

施主様からの要望

長く綺麗に使用できるイ草の畳表を使った新畳への交換を希望されていました。
また、「娘の部屋なので可愛い縁を選びたい」とのことで、下記の施工例で使用したようなピンク色の縁を希望されていました。

　▼札幌市豊平区のI様邸　ピンクの縁で女性らしい柔らかな印象の和室を実現！

 

施工のポイント

1.国産エコファーマー畳表 特選品

畳表は国産エコファーマー畳表・特選品をお勧めしました。イ草の打ち込みの量が多く、長いイ草を贅沢に使用した高品質の畳表です 。

　▼今回使用した「熊本エコファーマー表特産品」については下記をご覧下さい。

2.淡いピンク色の古典的でモダンな縁

色々な縁のサンプルの中から、高田織物株式会社の大宮縁・市座No.2を選んでいただきました。
淡いピンク色の市松と菱を取り入れた柄はモダンかつ古典的なデザイン性の高い縁です 。
同じ柄で青や黄色、緑といった種類のものもありますのでお問い合わせ下さい。

　大宮縁 市座 1,000円/畳 税別定価

 

施工の様子

敷き方のご提案

畳の敷き方には吉の敷き方である「祝儀敷き」と凶の敷き方とされる「不祝儀敷き」があり、一般的な住宅においては祝儀敷きが用いられています。

「祝儀敷き」は床の間と手前の畳の縁のついた長手方向が平行になり、畳と畳の合わせ目がT字型になるように敷いていく敷き方です。対して不祝儀敷きは、畳の角が十字型になるように同じ方向に畳を並べていきます。

既存の敷き方は、正しい「祝儀敷き」の敷き方でしたが、入り口の畳の目の向きが逆であったため、和室に入ってくる際に足と擦れやすく、毛羽立ちが激しくなっていました。
そのため、施工するにあたり、畳の敷込方を変えるご提案をさせて頂きました。

 

既存の敷き方は、入口が畳の目の向きに逆らった状態で、足と擦れやすい状態になりますが、その点、他の部分には問題なく、また切欠き（接合のために一部切り取ってできる穴や溝）もないため、そのまま畳の裏返しが可能な敷き方でした。

今回ご提案した敷き方は、パネルヒーターのある部分で切欠きが出来てしまう、床の間に対しても縁が刺さる「床挿し」の状態になってしまう等、デメリットもある敷き方でしたが、入口の目の向きは正しく、毛羽立ちにくくなる敷き方です。

※床挿し（とこざし）とは･･･床の間の正面に畳の縁がついていない短辺方向が接する状態で古くから不吉とされる敷き方になりますが、近年の建売住宅などでは床挿しの部屋も増えてきています。

ご相談の結果、敷き方は既存のまま行うこととなりました。
今回のようにL型の入口の場合、敷き方を変えたほうがいい場合もあります。
新しく畳を張り替える時は敷き方を変更するチャンスでもありますので、お気軽にご相談ください。

 

襖の張り替え

襖は女の子のお部屋らしく、上品な花柄のものに張替えました。押入の襖なので表側のみを貼替え、あわせて、引き手も交換しました。 真ん中の2枚は、お客様が貼替えたとの事ですが、とても綺麗な仕上がりとなっておりました。

 

畳の張り替え

こちらが畳の張り替え後の様子です。
ピンクの縁が以前の和室とは違う可憐で柔らかな女性らしさを演出しています。

近づいて見ると市松と菱を組み合わせた柄がよりモダンで美しく見えます。

張り替え前は入口付近の劣化が激しかった畳ですが、高品質の国産エコファーマー畳表・特選品で表替えを行ったことで、以前より毛羽立ちも改善されるかと思われます。

 

 

施主様の声

以前の無地の縁は和室らしくて、これはこれで好きだったのですが、ピンク色の縁がとても可愛くて、嬉しいです。　襖も綺麗になったので、今度は壁の補修を考えます。

 

担当者からの一言【工場担当：田川学】

沢山の縁の中から、自分好みの1枚を選ぶのは大変かもしれませんが、悩んだ分だけ出来上がった畳が特別に感じると思います 。

お問い合わせはこちらから >>