冬場の結露が原因で、畳の一部(窓面)にカビが発生して畳がダメになるのを防ぎたい!という賃貸物件にお住いのお客様向けに床下を比較的容易に点検できる板畳を設置しました。
もともとは、わらのタイプの床材が敷いてありましたが、結露・換気等の原因でカビが発生したとの事でした。 現場に行ったときは掃除をした後でしたがカビの臭いが少し確認できました。
「冬場の結露が原因で、窓際の畳にカビが発生して畳がダメになるのを防ぎたい!」
「窓面の床に点検口のような物を付け対策したい!」
「夏場は点検口を外し冬場は点検口を付け湿気を逃がしてあげるように使用したい!」
とのことでしたので、夏用と冬用の畳を製作しました。
カビの臭いが和室全体に広がっていたので、カビの消毒作業をしました。
畳を敷きこむ前には畳の下に竹炭パワーシートという調湿・防臭・ダニへの忌避効果がある高機能シートを入れ、新畳を敷きこんでいきました。下の写真は、竹炭パワーシートを敷きこんでいる様子です。
窓側右端の畳のみ2枚製作し、夏場は通常の畳を入れ、結露が起こりやすい季節には、一部取り外しが容易な板畳のある畳に取り替えてこまめに床下の状態を確認できるようにしました。
下の写真は、夏用の通常の畳を敷いて、その隣に冬用の板畳点検口と畳のセットを置いて撮影しました。夏場と冬場で畳を交換しながら使用することも可能ですし、賃貸物件ですと原状復帰のためにも通常の畳が必要になります。
既存の畳はワラ床でしたが、結露対策ということでしたので吸放湿性にすぐれ、軽い素材である 建材床(インシュレーションボードなどでできている床)を採用致しました。
ワラ床は感触がよく復元性の高い非常に良いものですが、住環境によっては建材床やワラサンド床などの方が適している場合もございます。新畳をご希望の場合は、畳担当者がそのお宅に適した畳床をお勧めいたします。
下の写真は冬用の板畳点検口が付いた畳です。
持ち手が付いているので、取り外しが容易です。湿気の状態を楽に確認できるので清潔に保てますね。ぴったりと納まっています。
下の写真は板畳点検口を床から引き出し撮影しました。
床下収納と同じ引手が付いていて、通常は床と同レベルですが、引き抜きたいときはこの引手を持って取り外すので比較的楽に引き抜くことが可能です。この板畳を引き抜くと畳を持ち上げるのも容易になり床下のお掃除も通常の畳より楽に行うことが出来ます。表面の面材は、けやき仕上げなので丈夫で美しい仕上がりです。
施工後の様子
夏用
冬用
「これからは畳をカビさせないように気持ちの良い状態を維持して使っていきたい」とおっしゃっておりました。
今回の点検口(板畳点検口)の構想はお客様の方からの提案でした。
カビ臭いのが気になりお客様で年に数回、重たい畳を起こし掃除をマメにしていた状況だったそうです。
夏場は通常の6帖間 冬場は板畳点検口(畳下換気用)付き6帖間 建具職人と打ち合わせを重ねこの形での工事になりました。
お客様にも「イメージ通りの和室になりました」とうれしいお言葉を頂きました。
快適な和室生活を送ってくださいね!
和室には様々な状況があります。日当たり・方角・家の間取り・床下(畳下)の状況・お客様の使い方・部屋状況に合わせた和室をご提案させていただきます。
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